kimamerのブログ

Mr.Childrenの歌詞について考えるブログです。「気まま」に読んでください。

Mr.Children歌詞考察 vol.8 「Worlds end」

みなさんこんばんは。Kimamerです。前回の投稿からまたかなりあいてしまいましたが、今後はもう少し頑張って続けていければと思います。

 

さて、今回は「Worlds end」という曲を考えてみたいと思います。

一番下にリンクも貼っているので、ぜひ実際に聞いてみてくださいね。

 

では早速いきましょう。1番のAメロ、Bメロからです。

 

 

「ゆっくり旋回してきた大型の旅客機が 僕らの真上で得意げに

 太陽に覆い被さって その分厚い雲を難なく突き破って消える

 まるで流れ星にするように 僕らは見上げてた

 思い思いの願いを その翼に重ねて」

 

飛行機が上昇しているシーンなのでしょうね。「得意げに」という表現が面白いですね。空を飛ぶ鉄の唯一の物体、それが飛行機(旅客機)なので大空を独り占めしているように見えた、ということなのでしょうか。その壮大な姿に何かの希望を感じている。私も、大人になった今でも飛行機が飛んでいるのを見つけるとなぜか見てしまいます。そこに物珍しさを超えて、少し希望を預けてしまっているのかもしれません。

 

では続きます。

 

 

「『何に縛られるでもなく僕らはどこへでも行ける

 そうどんな世界の果てへも 気ままに旅して廻って』

 行き止まりの壁の前で 何度も言い聞かせてみる

 雲の合間一筋の光が差し込んでくる映像と君を浮かべて」

 

先程の飛行機のシーンと、この歌の目指すところがシンクロし始めました。壁にぶつかった時は、うまくいったらどうかを考えることは重要ですよね。まっすぐな太陽の光が入ってくるという比喩と、誰かのためにがんばろうという気持ちがこの歌詞から感じられます。では2番。

 

 

「捨てるのに胸が痛んで取っておいたケーキを 結局腐らせて捨てる

 分かってる期限付きなんだろう たいていは何でも

 永遠が聞いて呆れる」

 

私は「ケーキ=過去の栄光」だと思いました。昔うまくいったことにすがりついて、なかなか新しいことを始められない。でも時間が経てば昔のことももはや役に立たず、結局捨てて新しいことを始めるしかない。すべてには有効期間がある、と。これは一人の人としても感じられますが、組織や国というもっと大きな集団ではよりわかりやすく感じられるのではないでしょうか。昔からやってきたから、これでうまくいってきたから、という理由だけでやっていると、そのうち有効期限が切れて価値がなくなる。この有効期限がいつまでなのか、というところに自分なりの意見がないと、いずれは流されてしまうのでしょう。気をつけなければ。。

 

 

「僕らはきっと試されてる どれくらいの強さで

 明日を信じていけるのかを 多分そうだよ」

 

明日を信じる=今の自分を超えるなにかをする、つまり新しい何かを受け入れるということなのではないでしょうか。理由は有効期限が切れるときがいずれ来るから。ただ、「きっと」や「多分そうだよ」という表現ですこし迷いが見られますね。行動が勇ましければ勇ましいほど、迷い、ためらい、不安は増えますよね。新しいものにチャレンジするには、この迷いを受け入れる覚悟が1番重要なのかもしれません。

 

 

「飲み込んではき出すだけの 単純作業繰り返す

 自動販売機みたいに この街にぼーっと突っ立って

 そこにあることで誰かが 特別喜ぶでもない

 でも僕が放つ明かりで 君の足元を照らしてみせるよ

 きっと きっと」

 

飲み物を補充して、ボタンが押されればそれが出てくるという自動販売機の仕組みをこれまでに秀逸に表現した人はいるでしょうか。単純作業の代名詞として自動販売機を選んだことも感動ものですね。歌詞をみると、そこらじゅうにあるありふれたものだから特別感謝されるものではないけれど、そこにある確かな明かりは誰かを照らしている、と。華のある生き方、その人自身にとてつもない価値がある人を見ると、自分はちっぽけな人間だなあと思うことがよくあります。それでも自分のもつ個性が、誰かの励ましになったり役立ったりしているんだということを教えてくれています。

 

 

「『誰が指図するでもなく 僕らはどこへでも行ける

 そうどんな世界の果てへも 気ままに旅して廻って』

 暗闇に包まれた時 何度も言い聞かせてみる

 今僕が放つ明かりが 君の足元を照らすよ

 何にも縛られちゃいない だけど僕ら繋がっている

 どんな世界の果てへも この確かな想いを連れて」

 

何かを頑張っていると壁にぶつかることもある。そのときは、どこへでも行けるんだと唱える。さらにうまくいかず自分のふがいなさを感じるときは、自分が持つ明かりは近くの誰かを照らすものだと考える。生きていく上で様々な挑戦を避けられない我々にとって、そこを生き抜く術を教えてもらっているようです。初志貫徹という言葉はあまりに有名ですが、叶えられる人が少ないのもまた明らかでしょう。その原因は困難にぶつかったときの対応にあるのではと思います。自分に希望を持ち続け、次への活力にする。そのために必要なのは「まだまだやれる、自分には価値がある」と自己肯定感を高めることなのではないでしょうか。

 

 

 

今回の「Worlds end」という曲、タイトルからは暗めの曲と想像されたかもしれませんが、私は「世界の終わり」はない、というメッセージがここに込められていると思います。毎日いいことばかりではありませんが、自分に少しだけでも希望を持って、がんばりましょう。

 

では今回はこの辺で。最後までお読み頂きありがとうございました。

 


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