みなさん、こんにちは。Kimamerです。今日は「未来」という曲の歌詞を見ていきたいと思います。ポカリスエットのCM曲としても採用されたこの曲は聞いたことがある方も多いかもしれません。では早速いきましょう。まず1番から。
「名前もない路上でヒッチハイクしている 膝を抱えて待ってる
ここは荒れ果てていて人の気配はないし 誰もここを通らないや
進入禁止だってあらゆるもの拒絶して 追い払ったのは僕だから
誰も迎えに来ない ちゃんと分かってるって だけどもう少し待ってたい」
皆さんはヒッチハイクをしたことはありますか?私はありませんが、経験した友人から話をきくと、人との出会いがあって自分の道がパッと開ける感じがすると言っていました。ここでも「ヒッチハイク=未来への期待、人生の異なる場所へ運んでくれるもの」ということを暗示していると思います。膝を抱え待つけども一向に新たな道は開けない、それどころかそのチャンス(=車)もこない。でもそもそもチャンスがこないような保守的な生き方を決めたのは自分だったな。それもわかるけど、もう少し希望は持っていたい、といった感じでしょうか。では続きます。
「生きてる理由なんてない だけど死にたくもない
こうして今日をやりすごしてる」
毎日たくさんの刺激を感じながら生きることは難しいですよね。何のために生きてるのか、と考えるときもたまには。ではサビです。
「生まれたての僕らの前にはただ 果てしない未来があって
それを信じてれば 何も恐れずにいられた
そして今僕の目の前に横たわる 先の知れた未来を
信じたくなくて 目を閉じて過ごしている」
年を取るにつれて未来への想いは薄れていくような気がします。小学生などの子どもは総理大臣やサッカー選手など大きな夢を語る一方で、大学生にもなればほとんどの人は大きな夢を持たず、ある程度先を見据えて「安定した」道を選ぶようになるでしょう。1番悲しいなと思うのは、やりたいことがあるけれどもどうにかその気持ちにふたをして、今やっていることが自分の人生に与えられた役目だと思い込むことです。たしかに全ての人が望み通りに夢を叶えることはできないでしょう。ただ、自分の未来を「先が知れた」ものと思い込んでいると、その道しかなくなるのは事実です。小さなことでも目標を、もっと楽しいと思えることを探す気持ちは忘れてはいけないな、と思います。
続いて2番。
「女が運転する車が止まって 『乗せてあげる』と言った
僕は感謝を告げて 車のドアを開いて 助手席に座ってまた礼を言う
しばらくすると僕は硬いシートに居心地が悪くなって
女の話に相づち打つのも嫌になって 眠ったふりした」
まずは車が通ってよかったですね。このシーンは、新しい道に進んだはいいけれど、自分の手が及ばない部分で起こるものに居心地の悪さを感じ、楽しめていない状況を表していると思います。シートの硬さ、ドライバーがおしゃべりかどうか、会話の内容は自分にとって楽しいものかどうか、これらは自分で決められることではありません。でもこれに嫌気がさし、彼は眠ったふりをし、ヒッチハイクでの醍醐味の車内の会話を放棄してしまったのです。学校で新しい学年になったとき、就職したとき、結婚したとき、環境が変われば今までになかったことがたくさん起こるようになります。でもそれを嫌だと避けているようではその先にある楽しさは享受できないんですよね。新しいことにチャレンジするときは、ある程度流れに身を任せてなんでも受け入れようという姿勢が大事なのかも知れません。次第に体は慣れ、楽しくもなってくるでしょう。
「僕らは予定通りの コースを走ってきた 少なくとも今日まで」
今日までと今日からは同じではありません。自分を変えるなら今日。自戒としてもう一度意識したいところです。ではサビです。
「出会った日の僕らの前にはただ 美しい予感があって
それを信じたまま 甘い恋をしていられた
そして今音も立てず忍び寄る この別れの予感を
信じたくなくて 光を探している」
一気に恋愛ソングぽくなりました。未来は永遠のものと思ってしまいがちですよね。ただこれも時間が経つにつれて、いつまでこの時間は続くのだろうと思うことも増えてきます。いつか来る終わりを意識することで、なんともない日常が大事に思えてくるようになる気がします。ではラスト。
「生まれたての僕らの前にはただ 果てしない未来があって
それを信じてれば 何も恐れずにいられた
そして今僕の目の前に横たわる 先の知れた未来を
信じたくなくて 目を閉じて過ごしている
そして今僕の目の前に横たわる 先の知れた未来を
変えてみせると この胸に刻みつけるよ
自分を信じたなら ほら未来が動き出す
ヒッチハイクをしてる 僕を迎えに行こう」
自分を信じることは不安だらけの新たな道に進む上で最も重要だと思います。あとはそうと決めたら動ける行動力。そんなことを教えてくれる曲ですね。
「未来」という曲、いかがでしたか。背中を後押ししてくれるような曲かと思いきや、ベースにあるのは「ほとんどの人は未来に希望を持っていない」という事実。未来は決まっている、というところから取られたタイトルでした。前回のWorlds endは暗いタイトルながら明るい中身、未来は明るいタイトルながら暗い中身、とコントラストができるのもミスターチルドレンの面白いところですよね。
では今回はこのあたりで。最後まで読んで頂きありがとうございました。